ネットオークションのセミプロとはどう違うの?


Yahoo!オークションなどでは、ほとんどプロの様な儲け方をしている人がいるようです。そうした人たちの活動と比べてどうなのでしょうか?

1. 主な仕入れ先が個人からの古物の買い取りである点

普通のインターネットショップとどこが違うの?で述べたの内容と同じです。

2. 普通の雑貨類を中心に扱う点

実店舗のリサイクルショップとはどう違うの?で述べた内容と同じです。

3. 解説

上記のセミプロは、大きく2種類に分かれるようです。

1つ目のタイプは、鑑識眼を活かして高額商品を取引するタイプです。月当たり数十件の取引で、1件の取引は1万円程度を中心に数千円〜数万前後。リサイクルショップ・古本屋・一般店・オークションなどで仕入れることが多いようです。つまり、マニア受けする商品・レアな商品・自分が知っている相場より格安で売られている商品を購入するわけです。これらの仕入方法には、確かな鑑識眼とある程度のリスク・時間と情熱が必要です。我々素人が生半可に行って通用するものではないでしょう。要は転売ですから、店頭で、確かに売れると思う商品を、その売値まで計算して購入する必要があります。購入と言うことは、そのお店の利益を払っているわけで、仕入としては高額にならざるを得ません。売れなかったときのリスクも高いでしょう。同じ10,000円の粗利を出すのにも、10,000円で仕入れて20,000円で売るといったセミプロの手法より、100円で仕入れた11個の商品をそれぞれ1,000円で売るわれわれの「素人」商売の方が、リスクは圧倒的に低くできます。もちろんリスクを押さえた分、儲けの幅も下がりますが。また、こうしたタイプの取引戦略では、どんな商品が売れるのか、何が流行っているのか、商品の鑑識はどうすれば良いのか、などなど、日々の情報収集と鍛錬が欠かせないでしょう。これらには時間も熱意も必要です。とても副業で素人の我々が選択できる手法ではないでしょう。

2つ目のタイプは、とにかく時間をかけて数をこなすタイプです。100円〜数千円以下の取引を月何百件とこなすようです。仕入れ先は、リサイクルショップ・古本屋・一般店・オークションそれにフリマ等でしょうか。とにかく低い開始価格で大量に出品するので、日々、多数の落札を稼いでいます。売上も相当な額になるでしょう。でも、あくまで予想ですが、あまり儲かってはいないと思います。落札後の取引の連絡や梱包、発送等にはどうしてもある程度の作業量が必要ですから、自分で行うにしても作業経費がかかると考えれば、100円程度の落札価格では確実に赤字だからです。もちろん高額で落札されるものもあるわけで、そうした商品の儲けで平均化されるでしょうが、とにかく数をこなすという戦略は、副業としての時間拘束リスクを避けたい我々としては取るべきではないでしょう。多分こうしたオークション戦略を取っているタイプの人は、1日の大半の時間を、オークション取引に費やしているのではないでしょうか。いくらでも時間がある、という人なら、100円だろうと10円だろうと本当に売れただけの金額を儲けと考えても良いでしょうが、本業がある我々にはこうした突撃戦法は真似できません。

まとめると、素人が副業で行う我々のリサイクルショップでは、ローリスクでなくてはいけません。ローリスクの鍵は、「一般の雑貨」を「個人から安く買い取」り、「手間をかけない」ことです。この点が、ネットオークションのセミプロとは大きく異なると考えます。


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