メリット


この副業を行うことによって得られるメリットを簡単に列記します。

各項目の詳しい説明は、後章をご覧下さい。

1.       リスクの低い副業として、月数万の収入が見込める

もし万が一、副業の儲けが出なくとも、最悪何とかなるでしょう。でも、副業を始めたせいで大きなお金を失ってしまったとしたらどうでしょう。資格商法、ネットワークビジネス、ノルマ。収入が欲しいから始めた副業で借金をふくらませてしまう、なんて、よく聞く話です。

現実的な副業はローリスクがお薦めです。そして、シビアな本業をお持ちの方には、金銭リスクもさることながら、時間拘束リスクも十分考慮すべきです。

例えば本業をお持ちの方。何時入るか分からない時給換算数千円の本業の仕事を時給800円のアルバイトに出かけていて受けられなかった、なんて、何をやっているのか分からなくなりますからね。副業で行うインターネットリサイクルショップは、ほとんどの作業は自宅で、自分の都合に合わせて行うものです。さらに、インターネットショップという、たとえ自分が寝ていても24時間働く「販売員」がいるため、自分は本業に十分時間を割くことが可能なのです。

後で見るように、この副業は、金銭リスクもほとんどありません。開業資金として、数万円あれば十分です。また、やっぱり向いてないなあと思って途中で止めることになったとしても、通常であれば開業資金を合わせ10万円以上の損失を出すような事態はほとんどあり得ないと言って良いと思います。通常「お店」の経営であれば必要となる仕入資金・運転資金もほとんど必要としないからです。

ローリターンかもしれませんが、金銭的にも時間的にも非常にローリスクであると言えます。

それに、この副業で得られる月数万の収入も決して馬鹿にしたものではありません。生活費の足しにするのはもちろんですが、たかが月数万と思う方は、この副業での儲けを1年間貯めておいてみて下さい。1年で50万程度の今すぐ必要でない資金ができるのです。そうしたら例えば、50万を外貨定期にでも入れてみて下さい。ユーロや豪ドルなら、1年放っておけば2,3万の利子が付きますよ。今年はユーロ、今年はニュージーランドドルと毎年ぽこぽこ定期を作っておけばリスクヘッジにもなるし、10年後には案外あなどれない資産になっているはずです。

2.       リサイクルショップという面白い商売を体験できる

安く買い取った品物が、高く売れる。しかも、買い取った人からも、売った人からも喜ばれる。なかなか気分のいい商売です。もちろん、うまくいかない時もありますが。

買い取りを続けていると、実に様々な品を見せてもらえます。自分が今まで全く知らなかった世界が見えてきます。品物の種類も様々ながら、それを持っている人間の方がより変化に富んでいる事もあります。この人、なんでこんなもの持っているのだろうと思うこともしばしばで、それがたかが安物の雑貨にすぎないとしても買い取った品にまつわる人間ドラマを想像せずにはいられない時もあります。

結構、物品というのはそれを持っている人を映す鏡ですね。

割合鈍感な私でさえ、感じ入ることがあるぐらいですから、きっと人間観察の好きな方には、こたえられない商売だと思います。

もちろん、お客から買い取った商品の内容は、守秘義務がありますから、他の人には具体的には話せませんけどね。

3.       本やCD・ゲームの好きな人、雑貨好きには嬉しいお仕事

私はゲームが好きなのですが、買い取ってきたゲームは当然チェックをかねてプレイします。古いゲーム機は持っていなかったのですが、それも買い取りを通じて自然とほとんどの機種が集まりました。

ゲーム専業ではないにもかかわらず、3年半でトータル1250本以上集まりましたが、この仕入に必要だったお金は総額でも21万円以下という本当に僅かな額です。もしこれらをすべて一般のショップやオークションで買い集めたらきっと数十万〜百万は必要だったと思います。買い取り査定に伺った先で査定希望品にゲーム関係があると、思わず、やった、と思いますね。本当に、ゲーム好き、特にオールドゲームが好きならこの為だけにでもリサイクルショップを始めるべきだと思います。

難点は、売るのが惜しくて、なかなか品出ししないから、このジャンルでは、まったく儲けが少ないことです(笑)。ダブり品や程度の低いものをちょこちょこ売っているだけですので、3年間でゲーム関連の売上は、24万円とほぼとんとんです。もちろん、売り出せば売れるのは確実なのですが、今のところこの商品ジャンルでは自分の趣味を優先させています。

同じようなことは、漫画や書籍やCD・レコードにも言えますね。買い取った漫画はほとんど読んでいますし、「永久在庫」に決定したものも多数あります。CD・レコードもダンボールに大量に入った状態で買い取ることが多いので、全部で一体何百点あるか分かりません。ゆっくりちまちまと楽しんでいます。

ちなみにチェックと称して商品を楽しむ時は、手を洗ってからそっと扱うなど、商品価値を下げないように気を付けましょう。

このように、ゲームや書籍を始め多くの中古品は、多少使っても全く問題なくまた売れるので、「消費」にならないところがミソです。

4.       本業の経費を削減できることもある

上記のメリットとよく似ていますが、買い取り品を本業その他に活かせることも多いです。

例えば、私はパソコンシステム開発の仕事をしているのですが、買い取ってきたパソコンにパーツを付け足して、仮のテスト環境を作っています。その他に多いのが、家具や文房具系です。

ちょっと良さそうな壁掛け時計を買い取ってきたなら、売れるまで、自分の部屋に「在庫として」掛けて置くことも可能です。あくまで「在庫」ですから、買い取りに費やした金額は仕入費用として計上できるし、いつか売れれば儲けにもなります。いつ売り出すのか、いくらで売り出すのかは、もちろん「自分で決めれば」よいでしょう。ちょっと良さそうな腕時計やネクタイなど、「中古の在庫品」は、在庫でありながら、自分でも使用できるという言う、ただの在庫を超えた活躍を見せることがあります。

逆のパターンもあります。例えば、新製品のマウスを買ってきたけど、どうもしっくりこない、と言う時は、売るしかありません。経理的には「経費」を「仕入」に振り替えるだけでOKです。お荷物だった購入品が、あっという間に「商品」に変わるのです。

いずれも新品を売るだけのショップではできない芸当ですね。

さらに、新品の定価が数百円程度の雑貨の中古品などは、たとえ売っても手間賃だけで赤字確実ですから、あっさり自分で使ってしまいましょう。消しゴム・洗剤などの消耗品や、いわゆる100円ショップ系の雑貨など、案外役に立ちます。また、贈答品の食用油セットなどは、自分で使ってしまう事が多いですね。

厳密には、個人事業の税制では、ラーメン屋の親父が売り物のビールを飲んでしまうような状況を「家事消費」として規定しています。この場合、仕入値か、売値の70%のどちらか高い金額で売掛計上(代金未収記録の事)する決まりになっています。そして決算時に家事消費分の売掛金額は、「支給した生活費」扱いで処理するのです。しかし、リサイクルショップの仕入では、こうした「売れない」品は普通査定額0で引き取るものですし、売れないので当然売値は0円ですので、煩わしい経理処理をする必要がありません。むしろ、料金無料で処分を引き受けたと解釈する方が良いかもしれません。

5.       リサイクルを通じて環境保全に一部貢献できる

地域のゴミ捨て場に、まだ使えそうな家電製品や家具がよく捨てられているでしょう。年々ゴミは増えるばかりです。

でも、方法さえあれば、あなたの手でそれらをリサイクルできるのです。捨てられたゴミを持ち去るのは厳密には違法ですが、捨てられる前に買い取って売れば堂々とした商売です。

数千円でばんばん売れそうな雑貨類を山ほど抱えた中年女性が、「スッキリしたいから捨てたくて捨てたくて。でも、捨てるのも体力がいるし面倒だから捨てられなかった。いっそ、ただでも持っていってもらえるだけで嬉しい」と喜んでくれる買い取りに、いったい何度出会った事でしょう。本当にどれもこれもきれいで、しっかりしていて、これがゴミとして処分されたら本当に資源としてもったいないなあと、商売勘定抜きで思うほどでした。

商売としても、利幅が薄いので地域の古株道具商が見向きしないこれらの中級雑貨こそ、副業向けのニッチ市場として有望ではないかと思います。


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