第3週

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10月21日(日) - 13日目

曇り。

8時起床。たっぷり寝た。

朝食 パン2ヶ、イチゴジャム、マーガリン、ソーセージ、牛乳。

9時前から点滴。今日は、1時間ほどで終了。腕がちくちく。

10時から処置だが、日曜担当医が来ず午後に延期。

その隙にメールチェック。数学MMに久しぶりに出した宿題が解答例に採用されててうきうき。

背中のガーゼ交換。

11時半頃妻来院。

昼食 八宝菜、胡瓜の酢の物、大学芋、漬け物、ご飯。

オセロ負け。妻8連勝。その後オセロセットを8路盤の囲碁に見立てて、無理矢理勝負。 さすがにこれはもと囲碁部とルールを聞いたばかりの素人の試合なので、作者の勝ち。 ヨセの曖昧さに納得がいかないらしい。市販本でルールを勉強して見ようね。

2時から処置。今日は主治医でないので表のガーゼを換えただけ。 先生にドライシャンプーを打診して許可される。いつもは巻く頭の包帯を巻かずに病室で待機。 他の患者さんの処置後に看護婦さんがドライシャンプーしてから包帯を巻いてくれるらしい。

ドライシャンプーは初体験。整髪用ムースみたいな物を頭髪に付け、タオルをかぶせてごしごしこする。 気持ちよし。濡らしたタオルで拭き取って、櫛を当てて抜け毛を取る。
かゆみがすぱっと収まった。同時にオールバックにしたので今までの爆発ヘアーからも脱却。 ま、保つのは共に今晩ぐらいだろうけど。

今日来ると昨日情報を得ていた同僚は来ず。字余り。季語がない。

中庭に猫を発見。5Fから見下ろすと中庭に隣接した2F屋上に白と茶が見える。 しばらくすると白黒が、地面から杉を登ってジャンプで合流。が、疎外されている。 こいつは顔の上半分の周囲が黒で中央が白のおかっぱ顔で、「飛石連休」のぼけにそっくり。 妻と2F産科の通路に直行して真横から観察。どうも白が母猫で茶が子、白黒は父親のようだ。 父を疎外して魚のような物を食べている。ついに白がパンチを繰り出し、後ずさる白黒。不憫。 再度病室に戻って観察すると、地上にちびの白黒発見。昨日から鳴き声が聞こえていたのはこいつだった。 慣れないよちよちジャンプに愛猫の幼少期(及び現在)を彷彿。

コーヒー&おやつ。

夕食 鮭の糟焼き、膾、カボチャとがんもどきの煮込み、漬け物、ご飯。

妻6時に帰宅。熱っぽそうでふらふらしてる。心配。疲れがでたのでは。夜電話。

「チップス先生さようなら」(ヒルトン)読了
「みかん・絵日記」(安孫子三和)読了

10月22日(月) - 14日目

曇り時々雨。

ドライシャンプーはかなりかゆみを押さえた。完全ではなかったが。やや安眠。

6時半起床。見舞いに来てくれた同僚にメールを書く。

朝食 パン2ヶ、マーマレード、マーガリン、サラダ、牛乳。

9時から点滴。今日は、1時間ほどで終了。点滴の時看護婦さんが年を尋ねるので28と答え、 看護婦さんも同じぐらいですかとやってしまった。23とのことで怒っていた。

プログラミング難航。

昼食 茸ご飯、肉じゃが、酢の物、漬け物。

2時から処置。ガーゼ交換。最大にいたい時期に比べれば全然ましなのだが、それにも慣れてしまって やっぱり痛いなあ。いつまで続くんだろうと思ってしまう。そんな思いも処置後30分もすれば 痛みと共に忘れてしまうのだが。
処置後、看護婦さんが額に汗を浮かべている。主治医のサポートに付くのは緊張する、とのこと。 怖いとかではなく、指示が早いので慌ててしまうらしい。

妻にTEL。まだ調子悪いよう。今日は病院に来ずに、家でゆっくりするよう伝える。

同室の患者が2名退院。この病棟は本当に回転が速い。最古参の牢名主になってしまった。 おととい入院して来た人は今日手術らしく、ストレッチャで運ばれていった。

ちょっとだけ屋上へ行ってみる。遠くを見つめる練習。

雨で猫見えず。

夕食 グラタン、冷や奴サラダ、漬け物、ご飯、プリン。

TVみる。その後妻にTEL。処方薬の副作用かもしれないとのこと。安静を指示。

入院して2週間が過ぎたのだなあ。早いようで遅いようで。副業進まず。

「チャップリン自伝」(チャップリン)読了

10月23日(火) - 15日目

曇りのち晴れ。

8時起床。入院してから半月が過ぎた。

朝食 パン2ヶ、イチゴジャム、マーガリン、みかん、牛乳。

検温37度。やや熱有り。

シーツ交換の日。換えてもらっている間、屋上でぶらぶらする。晴れそうだ。

この10日分の請求書をもらう。10/11〜20でおよそ5万円也。内訳などは退院後にまとめる予定。
前の請求と合わせて約15万。45日では45万ほどになりそう。全て実費なら45万/0.2=225万円也。わお。
ちなみに、これも別ページでまとめるつもりだが、高額医療費の払い戻し請求をするので、 実際に払うのは、食費などの一部負担合わせて、\165,900の予定。
このうち10万円ほどは医療保険金で払う予定なので、7万ほどの持ち出しになりそうね。 ま、実際は妻の交通費などなんやかんや掛かってるので、10万ぐらいでしょうか。

シーツ交換のために朝の点滴が処置にずれ込んだが、なかなか呼ばれないので点滴を先にしてしまった。 直後に呼び出し。点滴したまま処置室へ。知らなかったが、本当はこの点滴は針なので動いては いけないのだ。動くと漏れて腕が腫れたり黒ずんだりする。 作者の腕が黒いのは、点滴中に無理矢理新聞読んでたからであった。 ちなみに点滴には針ではなくチューブのものもあり、それなら動いても大丈夫である。 手術の時にした点滴がこれだ。

処置は、痛さは相変わらず、か、ややまし。眩暈は無し。今日の看護婦さんはベテランなので1人。 いつもは3人ぐらいでバタバタしてる。 が、うっかり点滴スタンドにぶつかって倒れ、点滴が抜けてしまう。びっくり。

病室に戻ったあと、残りの点滴を逆の腕にしてもらう。

今日は女性のお風呂デーなので、明日、お風呂に入れそう。

昼食 焼き魚、シシトウ、南瓜のみそ汁、お浸し、漬け物、ご飯。

同室の人にコーヒーをごちそうになる。

妻にTEL。まだ調子悪いようだが、今日は来ることに。

再度屋上へ。遠くを見つめる練習。

晴れたが猫見えず。

5時頃妻来院。おやつを食べる。今日は勝負なし。

夕食 チキンカピタ、野菜サラダ、ふろふき大根、ご飯。

消灯後寝られず、妻にTEL。

プログラム一区切り

「いたずらの問題」(フィリップ・K・ディック)読み始める

10月24日(水) - 16日目

曇りのち晴れ。

7時起床。新聞読む。

朝食 パン2ヶ、マーマレード、マーガリン、チーズ、牛乳。

9時点滴。新聞読みながら40分ほどで終了。

10時から主治医の処置。真っ先に呼ばれる。が、控え室で待ってて結局最後の方。 控え室では金魚水槽の大掃除をしていた。 処置は、痛さががくっと減った。幸せを噛みしめる。眩暈も無し。今日の看護婦さんも1人。

もう外出しても良いそうだ。外泊はまだ無理で、来週ぐらいなら可能だとのこと。

球の衝突を組み込む。おかしい。

正面に初老の男性が内科で入院。

昼食 豚カツ、付け合わせやさい、卵綴じ、はんぺんの吸い物、漬け物、ご飯。

屋上へ。遠くを見つめる練習。スクワット。足がだるい。

猫見えず。声もせず。

横に中年の男性が検査入院。また増えてきた。

4時頃妻来院。コーヒー&おやつを食べる。オセロ引き分け、連敗脱出。
佐々木漫画、パソコン誌など持ってきてもらう。支払う医療費も。
爪を切る。カッターナイフで、すり減ったサンダルの裏に溝を彫る。

夕食 オムレツ、ゆで野菜、ポテトサラダ、漬け物、葡萄、ご飯。

勤め先からトラブル発生のヘルプメール来るので、電話&メールで対処。やれやれ。

消灯後寝られず、妻にTEL。金曜に両親がどういう予定で来るのか、聞いておいてもらう。 最近寝られないが、その代わり朝も遅くまで寝てしまう。

結局今日はお風呂に入れなかった。

「いたずらの問題」(フィリップ・K・ディック)読了
「Heaven?1」(佐々木倫子)読了
「若きウェルテルの悩み」(ゲーテ)読む
「月刊ASCII11月号」読み始める

10月25日(木) - 17日目

晴れ。

8時起床。

朝食 パン2ヶ、マーマレード、マーガリン、オレンジ、牛乳。

体重測定。1kg微増傾向。問題だ。

9時点滴。新聞読みながら40分ほどで終了。

医療費の払いとメールチェック。

処置は昼2時からとのこと。今日は入浴と洗髪を予定。

隣の人が退院。

11時半から入浴。半月ぶりにお湯につかる。暖かい。湯上がりさっぱり。

昼食 おでん、ほうれん草の胡麻和え、漬け物、ご飯。

2時から処置。もうほとんど痛くない。眩暈もせず。包帯は巻かずにこのまま部屋で待機して洗髪。 この洗髪は熱心な看護婦さんがいて、主治医に掛け合ってくれて実現したのだ。

洗面所で洗髪。ごしごししてもらいかゆみが吹っ飛ぶ。ドライヤーで乾かすとさらさらに。 こんな髪質だったんだ。自分でも忘れてた。触っても抜け毛もふけもでない。

薬剤師が説明に来る。点滴は今日で終わりとのこと。投薬も次回分は来ていないがそれは出るのではないか、 と言う予想。

猫見えず。声もせず。誰がおいたか、食パンがあった。

4時半頃妻来院。今日は妻と外出して外食。オセロせず。 本当は自宅まで戻ろうかと思っていたが、少し外を歩いてみると、以上に疲労することを発見。 なまりきっている。これは、急に自宅まで帰ろうとしても無理だね。

夕食 お寿司。(外食)

球が完全に衝突するようになる。

歩き回って疲れたのか、消灯後横になったらすぐ寝てしまった。

「みかん・絵日記2」(安孫子三和)読了
「若きウェルテルの悩み」(ゲーテ)読む
「月刊ASCII11月号」読む
「日経サイエンス12月号」読み始める

10月26日(金) - 18日目

晴れ。

7時起床。新聞を読む。昨日から暖房が入ったのか、すごく暑い。初め熱が出たのかと思って、 体温を測ってみた。6度だった。布団から出たら急に冷えてきた。

朝食 ロールパン2ヶ、イチゴジャム、マーガリン、サラダ、牛乳。

点滴無いので朝がゆったり。

10時から処置。また痛さが減っている。どこかを抜糸していた。 今日も洗髪してくれるそうで、包帯巻かずに部屋で待機。

土日は看護婦の人手が無く、洗髪できないだろうから、と言うことで今日も続けて洗髪。 ガーゼが濡れたので剥がした。鏡があったので、手術後初めて耳を見た。よく見えなかったが、 耳の前側上部に切り込みがあり、脱脂綿が詰めてあった。これってひょっとして、次の手術まで このままだろうかと疑問。 包帯はあまり意味ないし、いっか。と言うことでガーゼだけに。淋しいような気がして心許ない。

12時頃両親が来るので着替えて外出。

昼食 ランチバイキング。(外食)

歩き回ってもしんどいので、近所のファミレスで夕方まで話をする。 ドリンクバー飲み過ぎて腹がたぽたぽ。

夕食 お寿司。連続。茶碗蒸しキャラのキーホルダーを取得。(外食)

7時に病室戻る。両親は近くのホテルに。妻にTEL。

寝るとずれるから、と言うことで頭に包帯を巻いてもらう。寝相が悪いと思われているのだろうか。

消灯前に看護婦さんが向かいのベッドを作っていたのでさてはと思っていたら、 やっぱり深夜に患者さんが入院してきた。青年のようだ。

枕をぐっとずらしたら、はずみで体温計がおちてきんきんと転がっていった。 暗い中手探りしても見つからず、朝探すことにした。。

「若きウェルテルの悩み」(ゲーテ)読む
「月刊ASCII11月号」読む
「日経サイエンス12月号」読む

10月27日(土) - 19日目

晴れのち曇り。

7時半起床。読書。はいつくばって体温計を探したらふらふら。

朝食 パン2ヶ、イチゴジャム、マーガリン、みかん、牛乳。

ウェルテルはおもしろかったが、いまいちロッテが魅力的じゃない。

10時になっても処置無し。昼からかしら。両親も来ず。

昼ご飯直前に外科の処置に呼ばれる。1Fエレベーターをでたところでばったり両親に会う。少し待って手もらって、処置受けて、病棟に報告して、地下の喫茶で昼飯。その前に妻にTEL。

背中の粉留は、もう直っている。次回水曜とのこと。ただし、このままではいつか必ず再発する。

昼食 ヒレカツ定食、コーヒー。(外食)

1時半までお茶する。病室に戻るとすぐ処置。順調に。ほとんど痛みなし。 週末と言うことで、外泊の許可をいただく。やったー。シャンプーはしないように、とのこと。 外出を考えて包帯無しにしてくれた。薬は3日分出すとのこと。

病室に戻ると、勤め先の同僚が見舞いに来てくれていた。そそくさと両親帰る。同僚には土産をもらって、 1時間ほどいろいろ話す。その間、同じ病室に入院の患者がいて、すごくバタバタ。 重傷そうで気が気じゃない。

薬が来ない。詰め所で聞くと、あなたはもう薬飲みきりで終わって処方されていない、とのこと。むむ?。 でも、処方されているのは痛み止めと胃薬だけなので、痛くなければ不要とのこと。

5時頃妻来院。今日から帰れるなら一緒に帰ろうとロビーで待つが、外泊は原則1泊しかだめ、と言われ妻帰る。が、その直後、病室に戻ると、主治医の許可があれば2連泊でも良いよ、とのたまわれる。 明日日曜の処置は無しにしておきますね、と主治医が言っていたなら、外泊問題なかろう、帰って良いよ、と 言われる。もうすぐ夕飯なので、食後急いで帰ろうと決意。

夕食 ミートローフ、付け合わせ野菜、野菜スープ、漬け物、ご飯。

ご飯かき込んで、歯磨いて、メールチェックして、ベッド周り片づけて、着替えて、此処までしたら かなり汗かいたので、しばし本を読んで落ち着く。外泊届けを書いて、詰め所に出す。 「私儀、_の事由により外泊許可を願いたく…」とあるが、どう書いたものか。 理由を何にしようか、看護婦さんに尋ねる。気分転換でどう?とのこと。そんなんで良いのか。

1人で外を歩くのは手術後初めて。ふらふらしてちょっと怖い。また、かなり疲労するので、 ポリシーに反して、エレベータを使い、エスカレータでは歩かなかった。風邪引かないように かなり厚着をしていたので電車の中は暑い暑い。やっと家に着いて感激ひとしおたが、 妻がまだ帰宅していない。がく。鍵がないので入れず、駅に引き返して妻を待つ。 漫画呼んで待っていると、うまい具合に妻と出会う。びっくりした顔の妻と一緒に帰宅。 愛猫と半月ぶりの再会を果たす。作者のことを忘れずにいてくれていたので驚き、感涙にむせぶ。

自宅まで移動したらへとへと。久しぶりの我が家。入浴してすぐ寝てしまう。

「若きウェルテルの悩み」(ゲーテ)読了
「Heaven?2」(佐々木倫子)読了
「天国島より」(須藤真澄)読了
「月刊ASCII11月号」読む
「日経サイエンス12月号」読む


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